石んこ地蔵ができるまで

production process

石んこ地蔵、主に愛知県豊田市から産出される白御影石の花沢石を使っています。大きな原石を切るところから、すべて手作業で行っています。
硬い石を切ったり彫ったりするのは、時間がかかります。特に微妙な顔の表情を出すところが一番神経を使います。

愛知県から白御影石が届く

愛知県豊田市より白御影石の花沢石が大型トラック2台、約20t分が届く。

大きな原石をワイヤーソーで切る

ワイヤーソー(鉄のワイヤーにダイヤモンドのチップが埋め込まれていて、回転しながら切る切削機)で、ラインに合わせて切り落とす。

このとき、摩擦でワイヤーと石が焼けないように水をかけながら切る。

切削機で小さく切る

ワイヤーソーで切った原石をさらに、小さく切る。中に傷や流れ(縞模様)、あばた(黒い雲母のかたまり)などがないかを確認する。

大きさに合わせて切る

切削機で作品の大きさに合わせて切り分ける。

形に合わせて切る

ある程度の形に切り、切った石に簡単なイメージデッサンをする。

少しずつ彫る

デッサンに従い、ダイヤの刃が付いた丸のこで、のこ入れをする。

彫り進める

コヤスケ(石を直線的に大きく割る道具)で角を落としていく。

だいたいの形ができてきた

ノミで荒くはつっていく。 【 ※はつり(削り)】たがねをハンマーで叩いて、金属、石、木材などの表面を薄く削り取る作業。―広辞苑より

彫りあがり

だいたいの形ができてきて、ノミを立てて彫る。細かいところを彫る。ノミはだんだん細く鋭利なものを使う。

さらっと荒い砥石で全体を擦り柔らかさを出す。触った時も温かみがあるようにする。

細かい仕上げをする

あらためて顔にデッサンして彫る。顔の表情は夜に彫ることが多い。ライトを当てながら陰影を見ながら彫る。昼間だと全光で、表情がつかみにくい。

彫りの最後に目を入れる。一番気を使うところ。目も大事だが、表情は口で決まる。

鉄液を染込ませる

鉄さび液(塩化第二鉄)に少し墨を混ぜたもの)を塗る。

塗り終わって、室(むろ)に丸一日入れる。塩化第二鉄の化学反応を促進させる。

野外で色をなじませる

心を込めてひとつひとつ手で彫り上げ、完成となる。